銀行カードローンには過払い金は発生しなくても、銀行系クレジットカードのキャッシングには、過払い金が発生する可能性があります。
2010年以前に銀行系クレジットカードで、キャッシングを行ったことがある人が該当者として挙げられます。
過払い金の時効は10年
キャッシングを完済した日から10年経過していない場合は過払い金の返還請求が可能なケースが多いです。
逆に最後の取引日(最後の返済日)から10年以上経過している場合は、時効が成立してしまうので過払い金の請求ができません。
2010年以前に銀行系クレジットカードでキャッシングを行い、10年がまだ経過していないという人は一度弁護士にご相談ください。
銀行系クレジットカードの過払い金請求の際の注意点
銀行系クレジットカードでキャッシングした場合は過払い金が発生しますが、普段の買い物等でクレジットカードを利用した場合には発生しません。
買い物等で利用した場合には、ショッピング枠利用したということになり、立替金という扱いになるため、過払い金は発生しないのです。
仮にキャッシングとショッピングを同時に利用した場合には、発生した過払い金はショッピング枠の残高に充てられ、残りは返還されます。
銀行系クレジットカードに関わらず、どのクレジットカードでもショッピング枠での利用では、過払い金は発生しませんのでご注意ください。
過払い金が発生しているか確認する方法
過払い金が発生しているかどうかを、確認する方法としては、
- 金融機関から取引履歴を取り寄せる
- ネット上の過払い金計算ソフトを利用する
の2つのステップが必要になります。
金融機関から取引履歴を取り寄せる
債権者である金融機関からまずは、これまでの取引履歴を取り寄せます。
金融機関によっては窓口ですぐに発行してくれるところもあるので、最寄りに窓口がある人は直接出向いた方が早いかもしれません。
窓口に出向くのが難しい場合は、公式サイトから問い合わせて郵送やFAX等で取り寄せましょう。
ネット上の過払い金計算ソフトを利用する
手元に金融機関からの取引履歴書が届いた後は、インターネットから無料で使える過払い金計算ソフトをパソコンにダウンロードします。ダウンロード後はそれぞれのソフトに明記されている指示にしたがって、入力するだけです。
ただし、パソコン操作が苦手な人や過払い金の計算が面倒な人は、弁護士に相談した方が手っ取り早いでしょう。